前屈で痛む腰痛
前屈(お辞儀をする動作)で痛みが生じる場合、主に腰や背中の筋肉、特に腰方形筋(ようほうけいきん)や脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)、殿筋(でんきん)などの緊張が原因であると考えられます。
- 原因のメカニズム 前屈は、背中の筋肉が伸ばされる動作です。この筋肉が硬くなっていると、前屈によって筋肉や筋膜が過度に引っ張られ、痛みが発生します。長時間のデスクワークや猫背、前かがみの姿勢が多い人に多く見られます。
- 鍼灸治療のポイント これらの筋肉の硬結(コリ)に直接鍼を打つことで、筋肉の緊張を緩め、柔軟性を回復させます。お灸を併用することで、血行を促進し、痛みを和らげます。
後屈で痛む腰痛
後屈(腰を反らす動作)で痛みが生じる場合、主に腰椎の関節や椎間関節、腸腰筋(ちょうようきん)などの緊張が原因であると考えられます。
- 原因のメカニズム 後屈は、腰椎の関節が圧迫される動作です。加齢や過度な反り腰、スポーツでの繰り返しの動作などによって、この関節に負担がかかると、後屈時に痛みが誘発されます。また、体の前側にある腸腰筋という筋肉が硬くなっていると、腰を反らした時にこの筋肉が引っ張られ、腰の反りが強くなりすぎることが痛みにつながります。
- 鍼灸治療のポイント 腰椎の周囲にある小さな筋肉や、お腹の奥にある腸腰筋に鍼を打つことで、筋肉の緊張を緩め、腰椎への負担を軽減します。また、背中だけでなく、お腹側の筋肉の調整を行うことも重要です。
鍼灸治療の共通アプローチ
どちらのタイプの腰痛であっても、当院では単に痛む場所にアプローチするだけでなく、以下のような全身的な視点で施術を行います。
- 全身のバランスチェック:骨盤の歪みや股関節の硬さなど、痛みの根本原因を探ります。
- 姿勢や動作の改善アドバイス:日常生活での正しい姿勢や、腰に負担をかけない動作のコツについてアドバイスします。
- セルフケア指導:自宅でできるストレッチや体操をお伝えし、症状の再発防止を目指します。
ご自身の腰痛がどちらのタイプかわからない場合でも、問診や触診を通して原因を特定し、最適な施術を行いますので、ご安心ください。
