
◆ 戦場鍼(BFA:Battlefield Acupuncure)とは?
2001年にアメリカ軍で開発された、即効性を重視した特殊な耳鍼療法です。戦地などの緊急性の高い現場でも、迅速に痛みを緩和できるよう考案されました。
◆ 期待できる効果・適応症
特に急激な強い痛み(急性痛)の緩和に優れており、以下の症状に効果が期待できます。
- 腰痛(ぎっくり腰など)
- 変形性膝関節症の痛み
- 頭痛
※左のイラストはイメージです。
※実際の写真や詳しい情報は、ページ下部をご参照ください。
実際の写真、詳細に関しては、下記を参照ください

使用する鍼はASP鍼と呼ばれるもので、直径0.7mm、鍼部分の長さ2.1mm。挿入には独自のインジェクターの先端に鍼がセットされたキットを使用します。
左の写真は、鍼を販売している「株式会社メイプル名古屋」さんのホームページから転載
実際に使用する鍼の「大きさ」と「形」を知ってもらうために手の平と人差し指の先にのせて写真を撮りました。



中国鍼を専門とされている鍼灸の先生に、実際に自分の右耳に鍼を打ってもらいました。
①帯状回、➁視床、③オメガ2、④神門、⑤原点の順に、一か所打っては、歩いてみたりして、腰痛、肩の痛みの低減度合を確認しながら、一か所ずつ増やしていきます。非常に小さく、刺入時、思った程痛くありませんでした。ある程度、患部の痛みが軽減したところで途中で止めてもOKとのこと。最大で左右の耳10か所に行います。
自分が打たれた感想としては、神経が耳に集中するせいか、肩の痛みは気にならなくなりました。ギックリ腰の発症初期の動けない時などに使用すると効果があると思います。
返しが付いた形状のため、外す時はちょっとコツが要ります。力で引っ張って取ろうとすると痛いです。
耳鍼が、色々な身体の不調・痛みに効果があるのはなぜか。
- 耳には、脳や内臓と直結する「迷走神経(めいそうしんけい)」が通っている。
- 耳への刺激は脳と自律神経にダイレクトに届く。
- 耳の刺激が脳に直接伝わり、自律神経(副交感神経)が働いてリラックスさせる効果がある。
- ストレスが和らぎ、不眠の改善、ホルモンや免疫の調整に繋がる。
- 耳への刺激は、血管を広げて全身の血行を良くする。
- 血流を良くして、脳が感じる痛みのルートをブロックする効果が高い。
参考論文・資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/56/5/56_5_779/_pdf/-char/ja
https://www.research.va.gov/currents/0821-Battlefield-acupuncture.cfm
https://www.neuroacupuncturerehab.com/blog/battlefield-acupuncture/
耳鍼、経皮的耳介迷走神経刺激(taVNS:transcutaneous auricular vagus nerve stimulation)に関する論文・資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/56/5/56_5_779/_pdf/-char/ja
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-19K14388/19K14388seika.pdf

